手足のしびれ

手足のしびれが治らなくてつらい!考えられる4つの原因と改善方法


長時間正座をした後に脚がしびれて立ち上がれないという状況は、誰でも何度か経験していることでしょう。しかしそのようなしびれとは別に、治らないしびれに悩んでいる方は疾患などの原因を抱えている可能性があります。この記事では治らないしびれに対して考えられる4つの原因について解説します。

 

手足のしびれとはどんな症状?

ピリピリする、ジンジンする、感覚が鈍いなど人によって感じ方は異なります。何らかの異常によって神経の伝達が阻害されたときにおこるのがしびれです。長時間同じ姿勢を続けたためにおこる手足のしびれは、時間がたてば治まります。

しかし長時間しびれを感じる場合は何らかの疾患や姿勢、筋力の低下に影響を受けている可能性もあるでしょう。原因によってしびれの出る場所が異なり、その場所によっては重大な原因を抱えている場合もあります。そのためただのしびれだと軽く考えないようにしましょう。

 

末梢神経に障害がある場合

しびれのほとんどは末梢神経の障害であることが多くなっています。ここでは末梢神経に障害がある場合のしびれについて詳しく解説していきます。

症状の特徴

体の片側が一部だけしびれている、または左右対称の手足が末端だけしびれている場合があります。末梢神経が障害を受けている可能性が高いでしょう。何かものが張り付いているような感覚になるようなしびれが特徴です。

考えられる原因:手のしびれ

胸部出口症候群という疾患

20代の方がよく発症する病気です。筋拘縮により神経が圧迫されると、圧迫されているところから先がしびれることがあります。

頸椎から出ている腕神経が首を支える側面の筋肉で、前・中・後斜角筋というのがあり、特に前・中斜角筋の間を腕神経が通っていて、長時間のデスクワークによる悪姿勢で短縮・肥厚することで、腕神経及び血管を挟まれる(扼腕)状態になり、手・腕にしびれが発症します。また同じく長時間のPCなどのデスクワークで腕の筋肉を酷使することでもしびれが発症することがあります。

これは手指のしびれの部位により、それぞれ原因筋が違ってきますが、親指側であれば腕橈骨筋が橈骨神経、小指側なら尺側手根屈筋などが尺骨神経を圧迫することでしびれが発生することがあります。尚、親指から薬指の親指側の三本半のしびれは手根管症候群といわれ、主な原因として手首にある手根管というトンネル内で正中神経が圧迫され発症します。

考えられる原因:足のしびれ

 腰椎椎間板ヘルニア、脊椎管狭窄取症などの神経及び血管が圧迫されて起こることや、梨状筋症候群(坐骨神経痛)などのように腰の周辺の筋拘縮が神経を圧迫されることで、しびれが出ることがあります。特に腰の周りの筋拘縮によるしびれは、梨状筋症候群(坐骨神経痛)のように殿部の梨状筋が硬くなることでその下及び中を通る坐骨神経を圧迫し、最も強い痛み・しびれを発症させます。

その他にも上殿皮神経は腸骨と周囲の組織の間で締め付けられ、中殿皮神経は硬くなった靭帯で押しつぶされることで痛み・しびれが起きます。それらの神経を押すことで、いつもの腰の痛みや脚の痛み・しびれが現れる場合は上・中殿皮神経障害の可能性があります。

 

脊椎に障害がある

皮膚などの感覚は脊椎を通って脳に伝えられますが、この脊椎が障害を起こしているときもしびれを感じるようになるでしょう。ここでは脊椎に障害がある場合のしびれについて詳しく解説していきます。

症状の特徴

常にしびれているというよりは手足を動かしたときに、一瞬電気が走るような強いしびれを感じるのが特徴です。はじめは両手両足の一部にしびれがみられ、やがて両手両足の全体にしびれを感じることが多いでしょう。

考えられる原因

原因として多くあげられる疾患は頸椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニアです。椎間板という骨と骨の間にあるクッションのようなものが飛び出して、神経を圧迫することでしびれが起こります。

高齢者が発症しやすいのは変形性頚椎症です。歳を重ねるにつれて首の骨が変形し、とげのようなものが飛び出した状態になります。このとげが神経を刺激してしびれが生じます。

 

脳に障害がある

しびれを感じる原因としてもっとも危険なのが、脳に障害がある場合です。この場合は一刻も早く病院で受診する必要があります。ここでは脳に障害がある場合のしびれについて詳しく解説していきます。

症状の特徴

右手と右足だけ、左手と左足だけなど体の片側にしびれを感じるのが特徴です。また起床した時や運動中などに数分だけしびれて治まるような症状が繰り返し続きます。この症状は一過性虚血発作と言い、脳の血管が詰まることにより生じる場合もあります。

考えられる原因

脳出血や脳梗塞を引き起こしている可能性があるので、早めに医療機関を受診する必要があります。

 

血流が悪くなっている

末梢神経や脊椎に異常はなかったけれど、しびれの症状が良くならないという時は血流が悪くなっている恐れもあります。ここでは血流が悪くなっている場合のしびれについて詳しく解説していきます。

血流が悪くなる原因とは?

長時間正座をしたときに足がしびれたというのは、同じ姿勢を続けたことで足への血の巡りが一時的に悪くなったために生じる現象です。パソコンを使う作業など普段から同じ姿勢を取り続けることが多く、姿勢が悪くなっているときにしびれを感じることがあります。

また更年期や無理なダイエット、強いストレスなどが原因でホルモンバランスが崩れると自律神経が影響を受けて血流が悪くなります。

血流をよくするには?

まずは体を温めましょう。体が冷えていると血管が固くなるため、血流が滞ったり老廃物が蓄積したりする原因になります。できるだけお風呂につかるようにする、朝は温かい飲み物を飲むようにするなど、体が温められる習慣を付けましょう。

また、姿勢を改善することも重要です。姿勢悪化により体がゆがんでしまうと末梢血管や臓器に酸素がいきわたらなくなり疲れやすくなります。放置していると血流の悪さから手足のしびれに繋がっていくのです。自身でいい姿勢を意識することも大切ですが、カイロプラクティックなど一度プロの手を借りて体のゆがみを修正してもらうのも方法の一つです。

 

まとめ

今回は手足のしびれが生じる4つの原因について紹介しました。長い間続くしびれは身体的にも精神的にもつらくなってしまいます。自身の生活習慣を見直したり、医療機関や専門のサロンに相談したりして自分に合った改善方法を見つけていきましょう。

「六本木カイロプラクティック」では骨格のゆがみや脊椎の異常に手技でアプローチし、痛みやしびれを改善していきます。完全予約制なので、体についてご相談のある方はお電話にてお気軽にご相談ください。