肘が痛いときに考えられる病気とは?今すぐできるセルフケアの方法も解説します

肘を痛める人

肘を曲げたときなどに痛みが生じる場合、その原因にはどのような病気が考えられるのでしょうか。本記事では、代表的な肘の痛みの原因を6つ取り上げて解説します。今すぐできるセルフケアの方法もご紹介しますので、肘の痛みにお悩みの人はぜひご覧ください。

 

肘が痛いときに考えられる6つの病気とケガ

肘が痛いときに考えられる病気とケガは、以下の6つです。

 

<肘が痛いときに考えられる6つの病気とケガ>

  1. テニス肘(上腕骨外側上顆炎)
  2. ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)
  3. 変形性肘関節症
  4. 肘内障
  5. 脱臼・骨折
  6. 靭帯損傷・靭帯断裂

 

それぞれどのような痛みや特徴を持つ病気・ケガなのかを解説します。

 

①テニス肘(上腕骨外側上顆炎)

手首を動かす機会が多い人が発症しやすい病気です。テニスのラケットを振ったり、ペットボトルの蓋を開けたりするときに強い痛みが出ます。基本的には保存療法で改善を目指しますが、重症例の場合はステロイドの注入などで痛みを抑えたり、手術を行ったりする場合があります。

 

②ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)

手首を曲げる動作を繰り返す人が発症しやすい病気です。ゴルフクラブや野球のバットを振ったり、ロープを引っ張ったりすると強い痛みに襲われます。ストレッチなどでリハビリをしながら回復を目指しますが、重症例の場合はテニス肘と同様に薬物療法や手術を行う場合があります。

 

③変形性肘関節症

仕事などで肘に負担をかけ続けてきた人や、骨折など重度の外傷を負った人に発症しやすい病気です。肘を伸ばせない、曲げられないといった症状が出る場合には、変形性肘関節症を疑いましょう。生活に支障のない範囲なら保存療法が基本ですが、そうでない場合は薬物療法や理学療法、手術などで治療を行います。

 

④肘内障

肘の靭帯から、橈骨頭と呼ばれる骨の一部が外れた状態です。大人が発症するケースは珍しく、5歳以下の子どもに多くの発症例が見られます。

 

強烈な痛みを伴うことは少なく、自然と元に戻ることも多いです。しかし、痛みや違和感を訴えられた場合は病院で検査を受けましょう。

 

⑤脱臼・骨折

転倒したり、交通事故に遭ったり、スポーツ中に受傷したりすることで発生するケガです。激しい痛みを伴うため重症と自覚できる場合が多いですが、まれに患部の腫れや変色などで治まることもあります。医師による治療や固定が必要なため、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

 

⑥靭帯損傷・靭帯断裂

膝の靭帯が損傷もしくは断裂した状態です。主にスポーツ中に起こるケースが多く、野球選手などに良く見られます。肘の痛みのほか、肘を動かしにくくなったり、関節が不安定になったりするのが特徴です。治療法は負傷の度合いによって異なり、固定だけで済む場合もあれば、手術が必要になるケースもあります。

 

肘が痛いときに試すべきセルフケアの方法

肘が痛いときに試すべきセルフケアの方法を3つご紹介します。

 

<肘が痛いときに試すべきセルフケアの方法>

  • ストレッチをして肘を伸ばす
  • アイシングで一時的に痛みを抑える
  • サポーターを使って固定する

 

注意点として覚えておくべき点は、いずれも根本的な改善にはつながらないことです。あくまでも一時的に痛みを抑える方法と考えて、ご紹介したような病気・ケガが疑われる場合は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

 

ストレッチをして肘を伸ばす

スポーツの後などに肘が痛んだ場合は、ストレッチをして肘を伸ばしましょう。肘や腕の筋肉を軽く伸ばすことで、筋肉が固まったり血行が滞ったりすることを防ぎやすくなります。治癒能力を高める効果もありますので、無理のない範囲で試してみましょう。

 

アイシングで一時的に痛みを抑える

タオルで包んだ氷を患部にあててアイシングすることで、一時的に痛みを抑えられる可能性があります。ただし、アイシングは緊急的に行って痛みを回避するための処置です。根本的な治療にはなりませんので、痛みが続く場合は受診することをおすすめします。

 

サポーターを使って固定する

サポーターを使って肘を固定すると、肘にかかる衝撃を緩和でき、痛みを抑えやすくなります。受傷直後からどうしても仕事をしなければならないときや、安全に病院まで移動したいときなどに利用すると良いでしょう。

 

まとめ

肘が痛い場合に考えられる病気や症状、ケガを6つご紹介しました。保存療法で改善を見込めるものもあれば、すぐに医師による治療が必要なものもあります。ストレッチやアイシングなどはあくまでも一時しのぎの対策ですので、症状に応じた適切な治療・施療を受けましょう。

 

六本木カイロプラクティックでは、肘の痛みの重症例にも対応できる施術をご用意しています。保存療法ではなかなか症状を改善できない場合や痛みが定期的にぶり返す場合は、ぜひ当院にご相談ください。患者様の症状を確認したうえで患部の血流を促し、拘縮・癒着を解きながら早期回復を目指します。