膝を曲げると痛いのはなぜ?原因や考えられる疾患をわかりやすくご紹介

ひざを痛める人

歩くときや立ち上がるときなど、何気ない日常の動作の中で使っている部位が膝です。それだけに、膝を曲げたときに痛みを感じると大きな苦痛になり、恐ろしい病気が潜んでいるのではないかと恐怖を感じる方もいるでしょう。本記事では、膝を曲げると痛い原因や考えられる疾患をわかりやすく紹介します。

 

膝を曲げると痛い…そんな場合に考えられる4つの原因とは

膝を曲げると痛む場合、考えられる原因は主に以下の4つです。

 

<曲げた膝が痛む原因>

  • 運動やスポーツによる膝の酷使
  • 膝の負傷
  • 軟骨の消耗
  • その他の病気

 

これらの原因が膝に痛みを生じさせるメカニズムを見てみましょう。

 

運動やスポーツによる膝の酷使

運動やスポーツで膝を酷使すると炎症を起こし、膝を曲げたときに痛む場合があります。痛みを我慢した状態で運動やスポーツを続けてしまうと、悪化して慢性化したり、運動能力が落ちてしまったりする恐れがあるため注意しましょう。

 

膝の負傷

何らかの原因で膝を負傷している場合、膝を折り曲げた瞬間などに強い痛みを感じる場合があります。外科的な処置が必要な場合もあるため、歩行困難になるほど痛みが強い場合は整形外科を受診しましょう。

 

軟骨の消耗

膝の軟骨が消耗して炎症を起こし、痛みを生じさせているパターンです。軟骨は関節を動かすだけでも消耗していきます。特に40代以降になると軟骨の消耗が激しくなるため、それから膝が痛み始めた場合はまず軟骨の消耗を疑いましょう。

 

その他の病気

酷使や消耗、負傷以外の何らかの病気で膝を曲げると痛くなる場合もあります。具体的にどのような病気が膝の痛みを発する原因になるのかは、次の項目で詳しく解説していきます。

 

膝を曲げると痛い場合に考えられる5つの病気

膝を曲げたときに痛む原因が病気にある場合、考えられる病気は主に以下の5つです。

 

<膝を曲げると痛い場合に考えられる5つの病気>

  1. 変形性膝関節症
  2. 関節リウマチ
  3. 膝蓋腱炎
  4. 痛風
  5. 鵞足炎

 

膝の痛みにも、どのような症状が出るのかも含めてチェックしてみましょう。

 

①変形性膝関節症

すり減った軟骨に強い負担がかかり、股関節の変形を招く病気です。屈伸運動で痛みが出やすい点が特徴なので、階段の上り下りなどで膝が痛む場合は変形性膝関節症を疑いましょう。この病気の患者は日本国内だけでも2,500万人以上いると言われていますので、非常にポピュラーな病気です。

 

②関節リウマチ

免疫異常が原因で関節に炎症が発生し、周辺に強い痛みが出る病気です。両膝が同時に痛んだり、患部が腫れたり、全身の関節が痛んだりするといった特徴があります。放置して症状が進行すると、軟骨や骨がダメージを受け続け、最終的には関節が変形するため注意しましょう。

 

③膝蓋腱炎

ジャンプする動作を繰り返したせいで痛みが出る病気であり、「ジャンパー膝」とも呼ばれています。膝の組織についた損傷は、休息により治癒させることが可能です。しかし、毎日激しい運動を続けた場合は組織の損傷が修復される前に新しい炎症が起こり、激しい炎症に発展してしまう場合があります。

 

④痛風

アルコールをはじめとするプリン体の過剰摂取などで起こるのが痛風です。体内の尿酸が過剰に増えた結果、関節内で結晶化して炎症を引き起こします。痛風は脚の裏が痛むことでも有名ですが、膝に痛みが出ることもあるため注意しましょう。

 

⑤鵞足炎

鵞足炎は、スネの骨の内側にある「鵞足(がそく)」が炎症を起こすことで発症します。ランニングを良く行う方が発症しやすく、膝を曲げ伸ばししたりすると強く痛むことが特徴です。日常的に運動を繰り返している方や、膝が腫れている・熱を持っているといった症状が見られる方には、鵞足炎が疑われます。

 

膝を曲げると痛いときに行うと効果的なセルフケア

膝を曲げると痛いときに効果的なセルフケアは、以下の4つです。

 

<膝を曲げると痛いときに行うと効果的なセルフケア>

  • できるだけ安静にする
  • 冷やす・温める
  • ストレッチをする
  • 改善できない場合はカイロプラクティックを試す

 

これらの行動が有効である理由を解説します。

 

できるだけ安静にする

痛みが強い場合は安静にしましょう。日常生活はそのまま続けて良いですが、スポーツをしたり、散歩をしたりして膝を動かすのは避けましょう。また階段はできるだけ避けて、エレベーターやエスカレーターを利用することをおすすめします。

 

冷やす・温める

膝の状態を確認して、冷やすか温めて様子を見ます。

 

<冷やすか温めるかを見極めるポイント>

  • 膝が腫れている、熱を持っている場合・・・冷やす
  • 痛みだけがある場合・・・温める

 

冷やす場合は低温火傷の恐れがあるため、タオルで包んだ氷を使ったり、氷枕をあてたりすることをおすすめします。温める場合は、ややぬるめのお風呂に浸かり、痛みが出ない範囲で動かしながら血流を促進させると良いでしょう。

 

ストレッチをする

ストレッチをすると太ももの筋肉が柔らかくなり、太ももとスネの接合部分に生じる摩擦が減ります。摩擦を減らすことが痛みの軽減につながる場合があるため、膝周辺のストレッチも試してみましょう。ただし、痛みを悪化させる恐れがあるため、ストレッチを始めるのは患部の腫れや熱っぽさが引いた後にするのが良いでしょう。

 

改善できない場合はカイロプラクティックを試す

上記の方法で膝を曲げたときの痛みを改善できない場合は、カイロプラクティックを試してみましょう。カイロプラクティックでは、骨格の歪みを手技によって改善させます。膝が痛む原因を特定し、姿勢体操や食事などから症状改善に向けたアプローチができるため、膝の痛みを抑えたい場合におすすめです。

 

まとめ

膝を曲げたときに痛い場合、その原因は膝の酷使や消耗、膝の負傷、何らかの病気にある可能性が高いです。病気の可能性がない場合には、基本的には安静にして回復を図ります。しかし、なかなか症状を改善できない場合や、痛みが強くなり始めた場合は、カイロプラクティックや病院に相談することをおすすめします。

 

六本木カイロプラクティックでは、触診や姿勢の分析などを通じて膝の痛みの原因を特定します。痛みを引かせる施術を最優先にしており、総合的な施術を行っているため、膝の痛みにお悩みの方は当院にご相談ください。