膝の内側に痛みが出て、なかなか解消できずに悩んでいる人もいますでしょう。膝の内側が痛む場合、疑わなければならない病気は全部で6つあります。本記事では、それぞれの病気の特徴や対処法、そして痛みが重症化しやすい人の特徴を解説しますので、ご覧ください。
膝の内側に痛みがある場合に疑うべき病気
膝の内側に痛みが出ている場合、疑うべき病気には以下の6つが挙げられます。
<膝の内側に痛みがある場合に疑うべき病気>
- 変形性膝関節症
- 鵞足炎
- タナ障害
- 内側側副靭帯損傷
- 半月板損傷
- 疲労骨折
それぞれの病気における痛みの特徴などを解説します。
変形性膝関節症
歩くときや立ち上がるとき、階段昇降などで膝を曲げるときに痛みが出る症状です。特に中高年に多く見られ、推定患者数は日本国内だけでも2,500万人以上だと考えられています。症状の進行とともに痛みが増す点が特徴で、最悪の場合は歩行困難になることもある恐ろしい症状です。
鵞足炎
膝の内側にある鵞足(がそく)が炎症を起こした状態であり、運動後に痛みが出たり、患部を押すと痛んだりします。また場合によっては、腫れを伴うことや熱を帯びることもあります。原因として特に多いのは膝の酷使ですので、日常的にスポーツをする人や立ち仕事をしている人は注意しなければなりません。
タナ障害
膝関節にある「タナ」と呼ばれる膜が、炎症を起こすことで痛みが出る症状です。膝の酷使によって引き起こされ、特にスポーツなどで膝の曲げ伸ばしをする機会が多い人が発症しやすいと言われています。また膝を折り曲げたときに、「ポキポキ」といった音がする場合がある特徴があります。
内側側副靭帯損傷
膝の内側にある内側側副靭帯に傷がつき、痛みが出る場合があります。良く見られる捻挫も内側側副靭帯損傷のひとつです。患部を圧迫すると痛むだけでなく、患部が腫れたり熱を帯びたりしやすいことが特徴で、運動中に発症するケースもあります。
半月板損傷
大腿骨と腓骨の間にある半月板が損傷している状態です。スポーツをしているときに発症するケースもありますが、強い衝撃が原因で起こる場合が多いため、交通事故にあった人が発症するケースが目立ちます。膝を伸ばすと引っかかるような感触があったり、膝に水が溜まったりすることが特徴です。
疲労骨折
疲労骨折を起こした箇所によっては、膝の内側が痛む場合もあります。疲労骨折は通常の骨折と違い、些細な衝撃の積み重ねが原因で骨にひびが入り、それが元で起こる骨折です。強烈な痛みを伴うことは少なく、見逃すことも多いため注意しましょう。
膝の内側に痛みが出たときの対処法
膝の内側に痛みが出たときの対処法を3つご紹介します。
<膝の内側に痛みが出たときの対処法>
- 冷やす・温める
- ストレッチ・マッサージ
- サポーター・テーピング
これらの対処法は応急処置として考え、できるだけ早く病院で検査を受けましょう。
冷やす・温める
症状に応じて冷やす、もしくは温める処置を行いましょう。受傷直後などの痛みが強いときや腫れが見られるときは患部を冷やすのが基本です。反対に、ある程度痛みが引いてきた後や慢性化した痛みに対しては、温めて血行を促進させると良いでしょう。
ストレッチ・マッサージ
筋肉が固まり、血流が阻害されることで膝の痛みが悪化する恐れもあります。これを防ぐためには、ストレッチ・マッサージで膝をほぐすと効果的です。ただし、疲労骨折などが痛みの原因になっている場合は患部を痛める恐れがありますので、無理のない範囲で行って様子を見ましょう。
サポーター・テーピング
サポーター・テーピングで痛みが引く場合があります。その理由は膝を固定して無駄な動きを防いだり、血流を促進しやすいように矯正したりできるからです。リハビリなどで体を動かしたいときや、どうしても仕事を休めないときなどに使うと良いでしょう。
膝の内側の痛みが出やすい・重症化しやすい人の特徴
膝の内側の痛みが出やすく、重症化しやすい人には、以下のような特徴があります。
<膝の内側の痛みが出やすい・重症化しやすい人の特徴>
- 筋肉が硬い人
- O脚の人
なぜこれらのような人が痛みを感じやすいのか、メカニズムをわかりやすく解説しましょう。
筋肉が硬い人
筋肉が硬い人ほど腱にかかる負担が大きく、膝を痛める可能性が高くなります。また筋肉が硬いと血流も滞りやすくなり、体のこりや痛みを感じやすくなるため注意しましょう。筋肉をほぐすためには、日常的にストレッチを行ったり、柔軟性がアップする有酸素運動を取り入れたりすることがおすすめです。
O脚の人
O脚の人は膝や股の関節にズレが生じやすく、膝に負担が蓄積されがちです。特にスポーツなどの強度が高い運動を繰り返すと、何らかの病気やケガを招く確率が上がり、膝の内側に痛みが出る原因を作ってしまいます。骨格の矯正や可動域の拡大といった施術を受け、体質の改善を試みましょう。
まとめ
膝の内側に痛みがある場合、考えられる病気などのトラブルは主に6つです。中には疲労骨折のような気付きにくいトラブルが隠れている場合もありますので、要注意です。サポーターやテーピングなどの対策だけでは根本の改善につながらないため、病院で検査を受けて病気を特定し、適切な処置・治療を受けましょう。
膝の痛みを未然に抑えたい場合は、筋肉をほぐしたり、O脚を矯正したりするといった施術を受けると効果的です。六本木カイロプラクティックでは、可動域の拡大を含めた体質改善の施術を行っています。また痛みを軽減させる施術も実施していますので、膝の痛みにお悩みの人はぜひ当院にご相談ください。