膝の外側で出る痛みの原因とは?考えられる病気やケガと対処法、応急処置の方法などを解説

ひざを痛める人

歩いたり走ったりしたときに、膝の外側だけが痛む場合があります。そのようなとき、「なぜ膝の外側だけに痛みが生じるのか」と思われる方は多いでしょう。

 

そこで本記事では、考えられる病気と対処法をお伝えし、膝の痛みが生じたら速やかに行うべき応急処置の方法も解説します。

 

膝の外側に痛みがある場合に原因として考えられる病気やケガと対処法

膝の外側に痛みがある場合、原因として考えられる病気やケガは以下の3つです。

 

<膝の外側に痛みがある場合に原因として考えられる病気やケガ>

  • 腸脛靭帯炎(ランナー膝)
  • 外側半月板損傷
  • 外側側副靭帯損傷

 

症状の概要や膝の痛み以外の症状、そして適切な対処法もお伝えします。

 

腸脛靭帯炎(ランナー膝)

腸脛靭帯と呼ばれるお尻や太ももの付け根から膝まで伸びている靭帯に炎症が発生している病気です。両手で膝の上を抱え、膝の中心部分にある腸脛靭帯を圧迫してみましょう。強く圧力をかけたときに痛みが出る場合、膝の痛みの正体は腸脛靭帯炎にあると考えられます。

 

腸脛靭帯炎を発症する原因は、主に膝の使い過ぎです。炎症が出ている病気ですので、痛みが出ている間は安静に過ごしましょう。ほとんどのケースでは手術を必要とせず、保存療法だけで完治を見込めますが、再発を繰り返す場合は靭帯の部分切除などの手術を行う場合もあります。

 

外側半月板損傷

外側半月板とは、脚を伸ばしたときに出てくる膝のお皿の直下にある組織です。外側半月板に何らかの原因で亀裂が入ったり欠けたりした場合に、痛むことがあります。外傷が原因で発症するケースが多いですが、高齢者の場合は加齢によって損傷する場合もあります。

 

外側半月板損傷の治療方法も大半が保存療法ですが、完治までには約3ヶ月という長い期間が必要です。また膝が固まったまま動かない「ロッキング」が見られる場合には、手術が必要になるかもしれません。

 

外側側副靭帯損傷

外側側副靭帯は、大腿骨と腓骨をつなぐ靭帯です。膝がぐらつくような症状が見られる場合、このケガを疑いましょう。転倒などの軽い事故で損傷することは、まずありません。外側から強い力が加わらなければ傷付かない箇所なので、サッカーやラグビー、格闘技などの接触プレーが原因で発症するのが一般的です。

 

こちらも基本的な治療法は保存療法です。また太ももの筋肉を鍛えることで、損傷した靭帯を支えやすくなるため、筋トレを併用する場合もあります。まれに靭帯が断裂しているケースも見受けられますが、1~2本の断裂であれば保存療法で様子を見て、それ以上の断裂の場合は再建術を行うことがあります。

 

膝の外側に痛みが出たら速やかに行うべき応急処置

膝の外側に痛みが出た場合は、以下の方法で速やかに応急処置しましょう。

 

<膝の外側に痛みが出た場合に行うべき応急処置>

  • 痛みが強い間は安静にする
  • 症状を見ながら冷やすか、温めるかを決める
  • ストレッチやマッサージを行う
  • 通院が必要な場合はサポーターを使う

 

受傷してから経過した時間や症状を見極めながら応急処置を行い、必要に応じて医療機関を受診してください。

 

痛みが強い間は安静にする

受傷直後などの痛みが強い間は、安静にするのが基本です。無理をして膝を動かすと炎症が広がり、ケガが悪化する恐れがあります。一時的に痛みが引いても、歩行中にぶり返すと歩けなくなる恐れがありますので、受傷後1~2日程度はできるだけ横になって過ごしましょう。

 

症状を見ながら冷やすか、温めるかを決める

症状に応じて患部を冷やすか、それとも温めるかを決めましょう。患部が熱を持っていたり、腫れていたりする場合は、タオルで包んだ氷などを使って冷やします。熱が引いてきた後は湿布などを使った温熱療法に切り替えて、血流を促しながら回復を図りましょう。

 

ストレッチやマッサージを行う

筋肉は数日間動かさなかっただけで衰えてしまいます。筋肉が固まると神経を圧迫して痛みを増幅させたり、血流を阻害して回復を遅らせたりするため注意しましょう。さほど痛まない範囲でストレッチ・マッサージをしたり、筋トレで筋肉を維持したりすることで、その後の回復を早められる可能性があります。

 

通院が必要な場合はサポーターを使う

通院などで外出する場合は、膝をカバーするサポーターを使うと良いでしょう。血管を締め付けて血流をコントロールすることで痛みが減り、歩きやすくなる場合があります。ただし、動きやすくなったとしても長距離の歩行やランニングは避けて、医師の許可が下りるまでは自動車などを使って移動しましょう。

 

膝の外側の痛みが引いてきたら、カイロプラクティックによる体質改善がおすすめ

膝の外側の痛みが引いてきたら、カイロプラクティックで体質改善に向けた施術を受けましょう。カイロプラクティックとは、歪んでしまった骨格や姿勢を改善させることを目的とする施術です。施術を受けることで体質が変化し、膝の痛みを抑えたり、ケガをしにくい体にできたりする可能性があります。

 

まとめ

膝の外側に痛みがある場合、腸脛靭帯炎をはじめとする何らかの疾患が痛みを引き起こしている可能性が高いです。基本的には保存療法で回復を見込めますが、重症例では手術が必要な場合があります。なかなか痛みが取れない場合や痛みが増幅しはじめた場合は、医療機関を受診しましょう。

 

膝の痛みが治まってきたら、カイロプラクティックで体質を改善させることをおすすめします。六本木カイロプラクティックでは、筋と靭帯の異常拘縮や歪み、ねじれなどが原因で発生する痛みを軽減させる施術を行っています。ケガをしてから痛みに悩まされ続けている方も、ぜひ1度当院の検査・施術をお試しください。