大腰筋と腰痛の関係

大腰筋は立った状態では伸び、座った時は縮んでいますが長時間座ったまま動かないと硬くなり、日常的にこの状態が続くと強く固まってしまい、そのため骨盤が前傾して背骨も前に引っ張られ反り腰になり、腰筋に常に過度な圧力が掛かることにより慢性痛が発生します。 急性(ぎっくり)腰痛は大腰筋が凝り固まった状態での急な動作(立ち上がる・屈む・くしゃみなど)及び重い物を不用意に持ち上げることで筋反射で急激な拘縮(ロック状態)を起こし、「腰痛の原因➀」の中で説明したしくみで強烈な痛みを発生させます。 一度ぎっくり腰を発症した場合は多くの方が再発してしまいますが筋・筋膜内にあるセンサー(ポリモーダル侵害受容器)が同じような大腰筋の状態での急な動きで反応しスイッチが入ることで再発してしまうので、日常的な長時間の座り仕事では、ある程度の間隔で体を動かすことが望まれます。