腰痛と椎間板ヘルニアの関係について

腰痛分野の研究についてのノーベル賞とも言われる国際腰痛学会における”ボルボ賞”を受賞したカナダのBOOS N.らの研究で学術誌「Spine」1995年に報告されたもので腰痛と椎間板ヘルニアとは因果関係がないという内容でした。
具体的のいうと腰痛を訴えて椎間板ヘルニアと診断された患者46名と腰痛のない健康な人46名に対して腰部のMRIを撮影した結果、腰痛のない健康な人の76%に椎間板ヘルニアが発見され、また腰痛のない健康な人の85%に(4人に3人)に椎間板変性が発見されて、椎間板ヘルニアのタイプは腰痛のある人とない人との差はありませんでした。
同じような試みをテレビでご覧になった方も多いとおもいますが、NHK”ためしてガッテン”では「腰痛のない健康な方」15名を集め、腰のMRI画像検査をしたところ14名の腰に椎間板ヘルニアが見つかりました。
番組では腰痛の原因はヘルニアではなく「国民的大誤解」という内容で、腰の痛みと椎間板ヘルニアとは関連性がないという報告でした。