大殿筋の役割とは?健康を維持すべき理由や痛みが出る原因、対処法を解説

おしりの筋トレをする女性

お尻の中で最も大きな筋肉が、「大殿筋」です。大殿筋が果たす役割は多く、健康のためには大殿筋を維持する必要があります。

 

本記事では、大殿筋の役割や健康を維持すべき理由を解説します。また大殿筋に痛みが出る原因と対処法もお伝えしますので、ぜひご覧ください。

 

大殿筋が持つ役割

大殿筋(だいでんきん)は、お尻の中にある最大の筋肉です。骨盤の裏側から太ももの裏まで伸びており、人体の動きに大きく関係しています。大殿筋が持つ役割を詳しく見ていきましょう。

 

<大殿筋が持つ役割>

  • 着地する際の衝撃を吸収して和らげる
  • 地面を押し出す推進力を生み出す
  • 骨盤を支える
  • 上半身と下半身をつなぐ

 

大殿筋は、上半身・下半身の両方に大きな影響を及ぼします。大殿筋が衰えると体に負担がかかりやすくなり、座る・立つ・歩くなどの動作が困難になってしまいます。そのため痛みなどのトラブルが発生した場合は、重症化する前に原因を突き止めて改善させましょう。

 

大殿筋の健康を維持すべき理由

大殿筋の健康を維持すべき理由を4つご紹介します。

 

<大殿筋の健康を維持すべき理由>

  • 転倒を予防しやすくなる
  • 重心の移動がスムーズになる
  • 疲れにくくなる
  • 腰痛を防ぎやすくなる

 

それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

 

転倒を予防しやすくなる

大殿筋を維持することで、歩いているときの衝撃を和らげやすくなり、下半身全体で体重を支えられます。また大殿筋は骨盤を安定させる役割もありますので、転倒を予防しやすくなります。

 

重心の移動がスムーズになる

また立ち上がる際の全身への重心移動がスムーズになるメリットもあります。大殿筋が衰えてしまうと、最終的に手すりをつかまないと立ち上がりにくくなる恐れがあります。

 

疲れにくくなる

大殿筋はお尻の大部分を占める筋肉です。長時間歩いたり走ったりするには、筋肉の持久力が欠かせません。大殿筋を維持すれば、お尻周りの疲労感を覚えにくくなるだけでなく、疲れにくい体質を作れるでしょう。

 

腰痛を防ぎやすくなる

慢性的な腰痛を防ぎやすくなる点もメリットです。とある研究によると、慢性腰痛患者の大殿筋を強化した結果、多くの人の腰痛に改善が見られました。そのため重症化した腰痛にお悩みの人は、大殿筋の強化を意識してみると良いでしょう。

 

大殿筋の痛みが出る原因と対処法

大殿筋の痛みが出る原因としては、主に以下の2つが考えられます。

 

<大殿筋の痛みが出る原因>

  • 梨状筋症候群
  • 肉離れ

 

それぞれの対処法も解説しますので、お尻の裏側に痛みや違和感がある場合はチェックしてみましょう。

 

大殿筋が痛む原因①梨状筋症候群

梨状筋と呼ばれる筋肉が坐骨神経を圧迫することで、大殿筋やその周辺に痛み・しびれなどの症状が出る場合があります。特に座っている時間が長い人ほど梨状筋症候群になりやすいため、デスクワークが中心の人や自動車を運転する時間が長い人は特に注意しましょう。

 

症状が軽い場合は、安静に過ごす自然治癒がおすすめです。しかし、痛み・しびれが数日引かない場合や断続的に続く場合は、カイロプラクティックで施術を受けましょう。早い段階で梨状筋異常を改善させることで、坐骨神経痛等の重症化も防ぎやすくなります。

 

大殿筋が痛む原因②肉離れ

大殿筋が肉離れを起こすと、痛みを感じます。特にお尻を動かしたときや押したときに、痛み・腫れなどの症状が見られる場合は、肉離れの可能性が高いでしょう。また運動不足の人が突然体を動かしたり、お尻に急激な負担をかけたりした場合に肉離れを起こすケースもあります。

 

肉離れは軽い程度ならば自然治癒に期待できるため、安静にして1ヶ月ほど様子を見ましょう。痛みを軽減させたい場合はカイロプラクティックで施術を受けることをおすすめします。また我慢できないほどの痛みを感じる場合は、整形外科を受診して精密検査を受けてください。

 

まとめ

大殿筋はお尻の大部分を占める筋肉です。大殿筋を維持することで体の動きがスムーズになるだけでなく、腰痛の予防などの効果にも期待できます。大殿筋に痛みがある場合、梨状筋症候群や肉離れが考えられるため、症状に応じてカイロプラクティックや病院で施術・治療を受けましょう。

 

六本木カイロプラクティックでは、梨状筋異常を改善させる施術も行っています。大殿筋の健康を維持する施術やアドバイスも当院にお任せください。大殿筋に痛みや違和感、あるいは劣化を感じている人は、その後のトラブルを予防するためにぜひ1度お越しください。