足のむくみの原因とは?見逃せない病気のサインや改善方法を紹介します

足のむくみを確認する人の足

足のむくみに悩まされている方は多いでしょう。良くあることとして放置してしまう方もいますが、何らかの病気のサインとしてむくみの症状が出ることもあるため要注意です。そこで本記事では、足のむくみが起こる原因や考えられる病気の種類、そして改善方法を解説します。

 

足のむくみの原因は2つのパターンに分かれる

足のむくみの原因は「一過性のもの」と「慢性的なもの」の2パターンに分かれます。大半が一過性の原因であり、生活習慣の見直しなどで改善できますが、中には重大な疾患が隠れているケースもあるため油断できません。

 

まずはむくみの原因をパターン別に確認しておきましょう。

 

一過性のもの

足のむくみが一過性である場合、以下の4つの原因が挙げられます。

 

<足のむくみを引き起こす一過性の原因>

  • 長時間、同じ姿勢で過ごしている
  • 食生活の乱れ
  • 体温調整の失敗
  • 妊娠など女性特有の事情

 

それぞれについて詳しく解説します。

 

長時間、同じ姿勢で過ごしている

デスクワークや立ち仕事などで同じ姿勢を続けた場合、ふくらはぎを中心とした足の筋肉が収縮せず、血液が心臓に循環しにくくなってむくみが発生します。仕事帰りなどに足がむくんで靴がきつく感じやすくなる場合があるのは、これが原因です。

 

食生活の乱れ

以下のような食生活の乱れも、足のむくみを発生させてしまいます。

 

<注意すべき食生活の乱れ>

  • ビタミンやミネラル、タンパク質の不足
  • 塩分の摂りすぎ
  • お酒の飲みすぎ

 

まず栄養バランスが乱れると、むくみが出やすくなるため要注意です。塩分は水分を抱え込む性質を持つため、摂りすぎるとむくみやすくなります。またアルコールは血液濃度を高めますので、水分を体内に留めようとする防御反応によって、むくみが起こりやすくなります。

 

体温調整の失敗

体温調整に失敗すると自律神経が乱れ、水分代謝が低下してむくみの原因になります。エアコンの温度が低すぎたり、体が冷えたりすることで体温がうまく保持できなくなる場合がありますので、夏場・冬場を問わず注意しなければなりません。

 

妊娠など女性特有の事情

女性は男性と比べて筋肉量が少なく、体のポンプ機能も低いです。そのため、足まで落ちた血液を心臓に戻す働きが不十分であるため、むくみに悩まされる方が多いです。また、妊娠や生理などホルモンバランスが乱れやすい時期にも体内に水分が溜まりやすいため、むくみの症状が出る場合があります。

 

慢性的なもの

慢性的な問題としては、以下の2点が考えられます。

 

<足のむくみを引き起こす慢性的な原因>

  • 内臓などの疾患
  • エコノミークラス症候群

 

重大なトラブルを見落とさないように、細かくチェックしておきましょう。

 

内臓などの疾患

心臓や肝臓、腎臓などの内臓の疾患が原因で足がむくむ場合があります。内臓に何らかの疾患が発生すると、体内で水分調整を行う機能が鈍ることで、むくみが出るケースが多いのです。具体的な病気の種類については、【足のむくみは病気のサインかもしれない】で詳しく解説します。

 

エコノミークラス症候群

飛行機やバスに乗った際に起こるエコノミークラス症候群が原因で、足がむくむ場合もあります。エコノミークラス症候群の原因は、足の静脈にできた血栓です。

 

血栓ができると血液を心臓に押し戻しにくくなり、足がむくんでしまいます。病気などで寝たきりの方の足がむくみやすいのは、これが原因です。

 

足のむくみは病気のサインかもしれない

足のむくみは何かの病気のサインかもしれません。足のむくみが出る病気として考えられるのは、以下の4つです。

 

<足のむくみが出る主な病気の種類>

  • 足のむくみが出る病気①:心不全
  • 足のむくみが出る病気②:腎機能障害
  • 足のむくみが出る病気③:リンパ浮腫
  • 足のむくみが出る病気④:下肢静脈瘤

 

思い当たるものがある場合は、専門機関で検査を受けましょう。

 

足のむくみが出る病気①:心不全

心不全とは、心機能の低下によって全身の臓器へ血液を循環させにくくなる病気です。放置すると心臓の機能低下は進行し、やがて命の危険が及ぶこともありますので、急に足のむくみが出はじめた場合は注意しましょう。

 

足のむくみが出る病気②:腎機能障害

腎臓病や腎不全といった疾患の総称が、腎機能障害です。腎臓の機能が低下すると、老廃物を排出しにくくなってしまいます。古くなった水分も老廃物のひとつですので、うまく排出できないと足がむくむ場合があるのです。

 

足のむくみが出る病気③:リンパ浮腫

リンパ液の流れが滞り、四肢に溜まった状態がリンパ浮腫です。リンパ浮腫の原因は判明していませんが、手術を終えた後などに発症するケースが目立ちます。自然治癒しない特徴があるので、長い期間足のむくみが続いている場合はリンパ浮腫を疑いましょう。

 

足のむくみが出る病気④:下肢静脈瘤

足には血液の逆流を防ぐ「静脈弁」がありますが、これが壊れて機能しなくなった状態を下肢静脈瘤と言います。女性に多く見られる疾患であり、足がむくむ以外にも痛みやだるさなどの症状が現れる特徴があります。

 

足のむくみを改善させる方法

一過性の原因で足がむくんでいる場合、以下の方法で改善を目指すことができます。

 

<足のむくみを改善させる方法>

  • マッサージやストレッチ
  • 軽い運動
  • 生活習慣の改善
  • カイロプラクティック

 

上記の対策が有効な理由を解説しましょう。

 

マッサージやストレッチ

マッサージやストレッチで足をほぐすと、足に溜まった血液を心臓に戻して循環させやすくなります。マッサージの場合はふくらはぎにある「腓腹筋」、ストレッチの場合は「ヒラメ筋」をほぐすと血行を促進しやすいため、むくみ対策に有効です。

 

軽い運動

筋肉を鍛えることでポンプ機能が働きやすくなり、血液の循環を促進させられます。ウォーキングなどの軽い運動でも効果を見込めるので、最初は無理なく続けられる範囲の運動からはじめて、毎日の習慣にすると良いでしょう。

 

生活習慣の改善

生活習慣の改善も試みましょう。たとえば横になって睡眠する時間を増やせば、足に溜まった水分を循環させやすくなります。栄養不足や塩分過多なども足のむくみの原因になりますので、健康的な食生活に改善させることもおすすめです。

 

カイロプラクティック

カイロプラクティックの施術を受けることで、根本的に体質を改善できる可能性があります。カイロプラクティックでは骨格の歪みを矯正できるため、血行を促したり、関節の可動域を広げたりすることが可能です。この効果によってポンプ機能を改善できれば、足のむくみを解消しやすくなるでしょう。

 

まとめ

足のむくみの原因は、一過性のものと慢性的なものに分かれます。むくみを生じさせるほとんどの原因は一過性に分類されますが、心不全などの病気が隠れている可能性もあるため注意しましょう。気になる場合は病院を受診することをおすすめします。

 

六本木カイロプラクティックでは、足のむくみの改善につながる施術を行っています。カイロプラクティックは主に骨格の歪みなどを解消させますが、筋や関節の問題から発生する痛み・痺れなどの解消も得意である点が当院の特徴です。むくみにお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。