下半身の痛みやしびれといった症状が出る坐骨神経痛。この苦しみを軽減するための方法があるか知りたい方は多いでしょう。
そこで本記事では、坐骨神経痛に効くツボを5つご紹介します。また坐骨神経痛を治療・改善する方法も解説しますので、坐骨神経痛にお悩みの方はご覧ください。
坐骨神経痛に効く5つのツボ
坐骨神経痛に効くツボを5つご紹介します。
<坐骨神経痛に効く5つのツボ>
- 跗陽
- 大腸兪
- 殿圧
- 殷門
- 委中
それぞれどんな場所にあり、どのような効果に期待できるのか見ていきましょう。
跗陽
跗陽(ふよう)はアキレス腱の外側にあるツボです。右足の場合、くるぶしに右手の小指~中指を並べた状態で添えて、中指が置かれた位置の周辺にあります。坐骨神経痛に対して特に効きやすいツボなので、まず跗陽を探して指圧し、痛みがある場合は跗陽を中心にツボ押ししましょう。
大腸兪
大腸兪(だいちょうゆ)は腰にあるツボで、腰のくびれが終わる位置よりやや低い場所にあります。脊柱を中心としてやや外側の左右2箇所にあるため、両手の親指を使ってツボ押しすると良いでしょう。大腸兪は、坐骨神経痛の他に椎間板ヘルニアなど腰の痛み全般に効くと言われています。
殿圧
殿圧(でんあつ)は、お尻の中心からやや上にあるツボです。骨盤の出っ張りと股関節の出っ張りを点で結んだとき、ちょうどその真ん中部分にあります。
殿圧には坐骨神経痛と密接な関係にある梨状筋があるため、指圧すると痛みを抑えやすいでしょう。坐骨神経痛の他に、梨状筋症候群にも効くとされています。
殷門
殷門(いんもん)は、太ももの後ろ側の中心部分にあるツボです。お尻と膝の関節を結んだちょうど中間にあるため、比較的見つけやすいでしょう。坐骨神経が伸びている場所なので、坐骨神経痛を抱えている方はツボ押しによる痛みを感じやすい場所です。
委中
委中(いちゅう)は、膝上にある関節のちょうど中心部分にあるツボです。殷門の直下にあるツボであり、坐骨神経から枝分かれした腓骨神経が通っています。坐骨神経痛だけでなくリウマチや腰痛全般に効くとされるツボですが、皮膚が薄い場所であり痛みを感じやすいため注意しましょう。
坐骨神経痛を治療・改善させるツボ押し以外の方法
ツボ押し以外に、以下の方法でも坐骨神経痛の治療・改善を目指せます。
<坐骨神経痛を治療・改善させるツボ押し以外の方法>
- 物理療法
- 運動療法
- 薬物療法
- 装具療法
それぞれどのような形で坐骨神経痛からの回復を目指すのか、順番に見ていきましょう。
物理療法
物理療法にはさまざまな手段があり、症状に合わせて以下の物理療法が行われます。
<物理療法の種類>
- 温熱療法
- マッサージ
- 低周波電気療法
- 赤外線やマイクロ波療法
- 骨盤牽引
骨盤牽引以外は、血行を促進することで痛みを緩和させる治療法です。また骨盤牽引は患部を引っ張ることで、椎間板にかかる圧力を緩めて痛みを緩和させます。
運動療法
ストレッチなどの軽い運動で筋肉の緊張を和らげ、血流を促進して痛みを緩和させます。手術による治療を選んだ場合は、リハビリの手段として使われる療法です。急激に負荷をかけると逆効果になりますので、筋トレと同じように少しずつ負荷を増やしながら圧力を強めていきます。
薬物療法
薬を使って科学的に痛みを緩和させる療法です。基本的には飲み薬を使って痛みを抑えますが、炎症がひどい場合は抗炎症剤を注入して神経への痛みを食い止めるブロック注射を打つ場合もあります。しかし、一時的に痛みを緩和させるための治療法ですので、根本改善は期待できない点に注意しましょう。
装具療法
コルセットなどの装具を使って腰椎を支え、痛みを緩和させる治療法です。姿勢を矯正する効果に期待でき、腰にかかる負担を軽減させることで坐骨神経痛からの回復を目指します。しかし、長期にわたって使い続けると筋肉が落ちるデメリットがありますので、1ヶ月以上継続使用することはおすすめできません。
まとめ
坐骨神経痛への効果を期待できるツボは、全部で5つあります。ツボ押しする際に力を入れ過ぎると、内出血を起こしたり、爪で傷を付けてしまったりする恐れがあるため注意しましょう。カイロプラクティックや病院では、その他の方法でも坐骨神経痛からの回復を目指せるため、ツボ押し以外の治療法を併用することをおすすめします。
六本木カイロプラクティックでは、主に物理療法を用いた坐骨神経痛の治療を行っています。検査でお尻・脚の痛みやしびれの程度を把握して、より適切な治療法を選ぶことが可能です。坐骨神経痛は一時的に治っても、その後に再発する確率が高い症状なので、物理療法による根本改善を目指しましょう。