腰が前に反っている状態を「反り腰」と言います。反り腰になると太って見えてしまうだけでなく、放置すると腰部脊柱管狭窄症などの疾患を発症させる可能性があるため要注意です。そこで本記事では、反り腰を改善させる方法や反り腰になる原因、そして放置するリスクなどを徹底解説します。
反り腰とは
反り腰とは、腰が前に沿った状態を指します。反り腰は体重の増加や筋肉不足などが原因で起こり、放置すると腰部脊柱管狭窄症や坐骨神経痛などを引き起こす原因になるため、注意しなければなりません。歩き方を見直したり、カイロプラクティックで施術を受けたりすることで改善できるため、放置せずに対策することが重要です。
反り腰かどうかチェックする方法
まずは自分が反り腰かどうか、以下の方法でチェックしてみましょう。
<反り腰をチェックする手順>
- ベッドの上で仰向けになる
- ベッドと腰の間に隙間に手を入れる
- 隙間が手のひらよりも大きいかどうかを確認する
手のひらがベッドと腰の間の隙間にすっぽりと入る場合は、反り腰の可能性が高いと言えますので要注意です。
反り腰を改善させる4つの方法
反り腰を改善させる方法を4つご紹介します。
<反り腰を改善させる4つの方法>
- 歩き方を見直す
- 寝るときはうつ伏せにならないようにする
- ストレッチをする
- カイロプラクティックで施術を受ける
それぞれのポイントをわかりやすく解説しましょう。
①歩き方を見直す
反り腰は、生活習慣などが原因で発生する症状です。そのため、毎日の歩き方を見直すだけでも改善できる可能性がありますので、以下の方法を試してみましょう。
<反り腰を直す歩き方>
- 胸を張りすぎず自然な体勢で歩く
- 腕を振りながら歩く
- 普段よりも大股で歩くことを意識する
姿勢を良くするために胸を張りすぎる方がいますが、これは反り腰を直す上では逆効果です。足の先から頭までを一直線にするイメージで歩くように意識しましょう。腕を前後に大きく振りながら歩いたり、普段よりも少し大股で歩くように意識したりすると、自然と理想的なフォームに近付きます。
②寝るときはうつ伏せにならないようにする
寝るときにうつ伏せになると、就寝中に腰を丸められません。反り腰を改善させるために効果的な姿勢は、「横向き」です。横向きになると腰が自然と丸まるため、寝ているだけで反り腰を改善できる場合があります。仰向けで眠りたい場合は、腰の下に布団やクッションを挟まないように注意しましょう。
③ストレッチをする
セルフケアで反り腰を改善させるならば、ストレッチが有効です。そのため太ももや股関節の筋肉をほぐすストレッチや、背中の緊張をほぐすストレッチを習慣に加えてみましょう。腰が反ったまま凝り固まった筋肉がほぐれて、反り腰を改善できる場合があります。
④カイロプラクティックで施術を受ける
カイロプラクティックの施術を受けるのもおすすめです。カイロプラクティックでは骨盤の歪みを整えられるほか、筋肉の凝りをほぐすこともできます。繰り返し施術を受けることで根本的な改善も見込めるため、歩き方や寝方を改善しても効果が出なかったときに利用しても良いでしょう。
反り腰を引き起こす3つの原因
反り腰を引き起こす主な原因は以下の3つです。
<反り腰を引き起こす3つの原因>
- 体重の増加
- ヒールを履いた影響
- 筋肉量の不足
なぜこういった影響が反り腰を引き起こすことになるのか、メカニズムを詳しく解説します。
①体重の増加
お腹周りの体重が増加すると、重みの影響で体が前傾姿勢になりがちです。そのままだと姿勢を維持しにくくなるため、体が姿勢を正そうと自然にバランスを取った結果、腰を反らせる癖がつく場合があります。特に妊娠したときなど、急激に体重が変動したときは注意しましょう。
②ヒールを履いた影響
女性の場合、ヒールの高い靴を履いた影響で反り腰になる場合もあります。ヒールを履くとつま先など足の前方に体重がかかり、バランスを取るために腰を反らせる時間が長くなりがちになるためです。ハイヒールを履いた後はストレッチでケアするなど、反り腰対策と組み合わせてヒールを履くように意識しましょう。
③筋肉量の不足
腰回りや太ももの筋肉長が不足すると、自分の体重を筋肉で支えにくくなり、筋肉バランスが崩れて反り腰になる場合があります。また腹筋不足にも注意しなければなりません。背中や腰の筋肉だけで上半身を支えている状態ならば、これが反り腰の原因になるのです。
反り腰を放置すべきでない理由
反り腰を放置すると、さまざまな理由から重大な事態が招く恐れがあります。具体的には、以下の理由が挙げられます。
<反り腰を放置すべきでない理由>
- 腰部脊柱管狭窄症を発症するリスクを高める
- 坐骨神経痛になりやすい
- 慢性的な腰痛に悩まされる恐れがある
- 体型や体調を崩す原因になる
重大な疾患を招くリスクを高めるため、できる限り早く反り腰を改善させましょう。
腰部脊柱管狭窄症を発症するリスクを高める
腰部脊柱管狭窄症とは、脳に直結している中枢神経の脊髄を守る脊椎が変形し、脊髄を圧迫する疾患です。これを発症すると下半身に強い痛みが生じたり、軽い麻痺状態に陥ったりするため、歩くことすら困難になるケースもあります。反り腰を放置すると腰が不自然に曲がり、脊髄にダメージを与えやすくなるので注意しましょう。
坐骨神経痛になりやすい
坐骨神経痛とは、お尻から下の部分にかけて痛みやしびれが続く疾患です。反り腰は骨盤が前方に傾いた状態になるため、梨状筋という筋肉が伸びてしまいます。梨状筋が伸びた結果、坐骨神経を圧迫する可能性があり、坐骨神経痛を発症させるリスクを高めるため注意しましょう。
慢性的な腰痛に悩まされる恐れがある
反り腰は筋肉が常に過剰反応している状態であるため、筋肉が凝りやすくなり、結果として血流が阻害されてしまいます。これが慢性的な腰痛の原因につながるため、要注意です。腰をかばうようにして過ごしているうちに下半身に負担がかかり、腰以外の箇所を痛める恐れもあります。
体型や体調を崩す原因になる
反り腰はお腹を前に張り出した状態なので、太ったように見えてしまいます。また背中の筋肉ばかりに負担がかかってお腹側の筋肉を使わなくなるため、腹筋が不足してお腹が前に飛び出し、体型を崩す恐れもあるのです。さらに、筋肉バランスの崩れや血行不良で以下のような悪影響が出る場合もあります。
<反り腰が原因で発生しがちなトラブル>
- 下半身太り
- ひざ痛
- 冷え性
- 生理不順
- 便秘
美容や体調への影響を避けるためにも、反り腰は早めに改善させましょう。
まとめ
反り腰は歩き方や寝方を見直したり、ストレッチを取り入れたりすることで改善できる場合があります。反り腰を放置すると、腰部脊柱管狭窄症などを発症したり、美容・体調に悪影響が生じたりする恐れがあるため、できるだけ早く症状を改善させましょう。
六本木カイロプラクティックでは、反り腰の根本改善を目指した施術を行えるほか、すでに発症した坐骨神経痛などを和らげる施術もご利用いただけます。下半身や腰に原因不明の痛みがある場合、反り腰が原因になっている可能性がありますから、ぜひ一度当院でメンテナンスをご体験ください。