猫背であることを自覚していても、大ごとだと思わずに放置してしまっている方は多いでしょう。しかし、猫背を放置するのはリスキーであることをご存知でしょうか。本記事では、猫背を早めに矯正すべき理由のほか、猫背を引き起こす原因、そして有効な改善策についてわかりやすく解説します。
猫背を放置すると危険な理由
猫背を放置すると危険な理由を5つご紹介します。
<猫背を放置すると危険な理由>
- 将来的に円背(えんぱい)を発症するリスクを高める
- 自律神経のバランスを乱しやすい
- 肩こりや頭痛の原因になる可能性がある
- 体型を崩しやすくなる
- 神経を圧迫してさまざまな症状を引き起こすことがある
将来的に重大なトラブルを引き起こす恐れもあるため、たかが猫背と甘く見ずに対処しましょう。
将来的に円背(えんぱい)を発症するリスクを高める
猫背に関連するリスクとして、最も警戒しなければならないのが「円背(えんぱい)」です。円背とは脊柱が前に倒れた状態であり、以下のような多くのリスクにさらされる恐れがあります。
<円背によるリスク>
- 誤嚥(ごえん)を起こしやすくなる
- 歩行中のバランスを取りにくくなる
- 呼吸をしにくくなる
- 圧迫骨折のリスクが高くなる
誤嚥の多発によって引き起こされる誤嚥性肺炎は、死因になることもある重大な疾患です。また上半身のバランスが崩れることが原因で歩行しにくくなったり、呼吸が浅くなったりするといった問題が起こることもあります。圧迫骨折を起こすリスクもあり、最悪の場合は要介護状態に陥るケースも見られるため、若いうちに猫背を改善させることがおすすめです。
自律神経のバランスを乱しやすい
猫背になると首や肩にかかる負担が増してしまい、脳幹に悪影響が生じて自律神経のバランスを乱す場合があります。自律神経が乱れると、以下のような不調が起こる場合があるため注意しましょう。
<自律神経の乱れによって生じるトラブルの例>
- 睡眠障害に陥りやすくなる
- 過呼吸や動悸を起こしやすくなる
- 体が疲れやすくなる
肩こりや頭痛の原因になる可能性がある
猫背は肩こり・頭痛の原因にもなります。人間の頭の重さは平均5kg程度だと言われていますが、猫背になると頭を支える力が落ちて、首や肩に負担がかかりやすくなるのです。これが原因で首周りの筋肉が緊張して血液が循環しにくくなり、肩こりや頭痛を引き起こす可能性があります。
体型を崩しやすくなる
体型を崩しやすくなることも、猫背を放置するデメリットです。猫背になると骨盤や内臓が動きやすくなり、胃腸の動きが損なわれ場合があります。これが原因で便秘がちになったり、代謝が悪くなったりして、太りやすくなるため注意しましょう。
神経を圧迫してさまざまな症状を引き起こすことがある
猫背が原因で神経が圧迫されると、以下のような症状を引き起こすことがあります。
<神経が圧迫されることで起こる症状の例>
- 腕など上半身のしびれ
- めまい、耳鳴り
- 呼吸がしにくくなる
上半身を中心とした痛みやしびれ、全身の疲れやすさなどのトラブルに見舞われる可能性がある点に要注意です。
猫背になる主な原因
猫背になる主な原因としては、以下の3つが考えられます。
<猫背になる主な原因>
- スマートフォンを使い過ぎている
- 運動不足
- 骨盤の歪み
順番に詳しく解説していきます。
スマートフォンを使い過ぎている
スマートフォンを使う際、画面を覗き込むように前のめりになるせいで、自然と首を傾けてしまう場合があります。これは「スマホ首(ストレートネック)」とも呼ばれ、社会問題にもなっている症状です。この姿勢でいる時間が長いと、背中が丸まった状態で固定されてしまい、猫背になるリスクが高くなります。
運動不足
運動不足にも注意しましょう。体を正しい姿勢のままキープするためには、ある程度の腹筋や背筋が必要です。運動不足などが原因で筋肉が低下すると、楽な姿勢を取ることが多くなりますので、猫背になってしまいがちです。
骨盤の歪み
骨盤が前後に歪んでしまうと、意識して背筋を伸ばそうとしても背中が自然と丸まってしまいます。骨盤の歪みに合わせて背骨まで傾いてしまうため、こうなると意識的に猫背を治すことは難しいでしょう。改善するためには、骨盤や肩・首などの歪みを矯正して、元の状態に戻す施術を受ける必要があります。
猫背を改善させる方法
猫背を改善させる方法には、以下の4つが挙げられます。
<猫背を改善させる方法>
- 正しい姿勢で過ごす時間を増やす
- 筋肉をつける
- 長時間座るときは定期的に体を動かす
- カイロプラクティックの施術を受ける
それぞれのポイントを解説します。
正しい姿勢で過ごす時間を増やす
正しい姿勢で過ごす時間を極力増やしましょう。椅子に座っているときだけでなく、立っているときや歩いているときもまっすぐに背中を伸ばすことを意識します。改善をはじめた時点から正しい姿勢を長くキープするのは難しいですが、背中が丸まっていると気づいたら伸ばしておき、姿勢を維持する時間を増やしましょう。
筋肉をつける
正しい姿勢をキープするためには筋肉が必要です。特に腹筋や背筋を鍛えると有効ですが、日常生活でインナーマッスルを鍛えるように意識するだけでも効果が出ます。エスカレーターではなく階段を使ったり、電車やバスの揺れに踏ん張って立ち続けたりして、体幹を鍛えることも猫背の改善につながります。
長時間座るときは定期的に体を動かす
デスクワークなどで長時間椅子に座るときは、定期的に立ち上がるなどして体を動かしましょう。座りっぱなしのまま過ごしていると前傾姿勢でいる時間が増えるだけでなく、筋肉を緊張させる原因になってしまいます。どちらも猫背になる原因ですので、15~30分置きに体を動かしたり、ストレッチをしたりすることをおすすめします。
カイロプラクティックの施術を受ける
カイロプラクティックでは、神経や筋、骨格の歪みを解消させる施術を受けられます。重症化した猫背だとしても改善できる見込みがあるため、お近くのカイロプラクティックに相談してみましょう。
まとめ
猫背を放置すると、将来的に円背(えんぱい)を発症させる可能性があるため要注意です。筋肉をつけて正しい姿勢を維持したり、定期的に体を動かして筋肉の緊張を防いだりするなどの改善策が有効ですが、すでに骨格が歪んでいる場合は自力での解消は難しいでしょう。
骨格が歪んで猫背なっている方は、六本木カイロプラクティックにご来院ください。当院では猫背の原因を正しく見極め、骨格矯正などあらゆる手技で猫背の治療を行います。軽症の猫背の改善策もご用意しておりますので、まずはお気軽に猫背についてご相談ください。