スペシャリストだから分かる痛みのメカニズム

職業柄、重い荷物をカバンに入れて毎日移動をしなければならない。

久々のオフ。家のベッドの上で2時間ほど同じ姿勢で作業をしていたとき、左側の肩甲骨の奥、いちばん手が届きにくい部分に違和感を感じた。

「痛っ!」
姿勢を変えると、針でチクリと刺されたような痛みが走り、仰向けになろうとすると、あまりの痛さに悲鳴をあげてしまう。どうやら日ごろカバンを肩にタスキがけしていた影響で、背中が悲鳴を上げたようだ。
近所のマッサージ店に駆け込み、ほぐしてもらったが、痛み自体は消えない。その日の夜はほとんど眠れなかった。

翌日、仕事前に人生初の電気治療に行ってみた。ビリビリと電流を感じるのは分かるが、ほとんど効果が出ず。痛み止めの薬も効かない。また重い荷物を持って移動しなければならない。何としてでもこの痛みから解放されたかった。ブロック注射も真剣に考えたほどだった。


たまたま六本木で仕事があったため、藁(わら)にもすがる気持ち
で整体を探し、この口コミを参考にたどり着いたのが平田先生だった。よほどSOSの信号を感じてくださったのか、時間がない私のために、わざわざ他の患者さんの予約時間を少し遅らせててでも施術をしていただけるとおっしゃっていただいたので嬉しかった。

症状を説明した後、施術が始まった。
痛いのは背中だが、トリガーポイント(痛みの根源)に行く前にまず体全体の筋肉を緩める。重い荷物を背負っていれば、肩や腰、足にも相当な負担がかかっている。自分が思っている以上に体全体が悲鳴を上げていたようだ。

痛みを伴う場合もあったが、同時に効いているのもわかる。楽になれるのなら一瞬の痛みなど耐えられる。平田先生は筋肉の構造を知り尽くしたスペシャリスト。他の整体院ではしない療法で最善の選択をしていただいた。痛みの根源を絶やす、つまり縮こまった筋肉を元に戻すのは、薬にはできないことだ。


おかげさまでその2日後、2回目の通院時には仰向けになっても痛みをほとんど感じない程度まで回復。そして1週間以内に痛みは消えた。重いカバンを運ぶ生活は変わらないが、持ち方を変えるなどして再発防止に努めたいと思う。平田先生、ありがとうございました。またメンテナンスに伺います。

お店からの返信

この方は30代後半の胸板も厚くガッチリした体型でした。
書かれているようにお仕事柄、日常的にカメラ・PCなどの入った大きなバッグを肩に掛け行動されていて、どうしても慣れで同じ側に下げてしまうようです。
そのせいでかなりガッチリした体型でも左右のバランスが崩れ、一方に負担がかかり肩甲骨内側の深部筋の異常拘縮が起きて、するどい痛みが出たのです。
マッサージ店でどのような施療を受けられたか分かりませんが、私の経験では(私もたまに全身マッサージを受けに行きます)どうも全体の調整より部分の筋を強く圧迫し過ぎ、却って強張ってしまうことが多いです。

さて当店では他症状とも最初は同じで、まず体を支えている骨格筋の調整から始めます。
屈筋・伸筋反射、伸反射などで筋・筋膜の全体調整をしてから症状の原因である諸筋・関節への手技で改善に導いています。
そして改善後は発症前の体の状態より、より良くしてその方の本来もっている身体能力を引き出せるように努力しています。